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兵庫県猪名川町、道の駅前の田んぼの中の白い小さな自家焙煎の喫茶店 Cafe manna(カフェ マンナ)の店長とオーナーのブログです。

7月3日からの川西阪急出店時の取り扱い豆紹介第2弾。

『ケニア ピーベリー』
です。

私店長とケニアとの因縁の始まりは10年以上前に遡ります。
それはまだまだ私がペーぺーの新米バリスタだったころ。
当時会社員だった私は、バリスタの大会に会社から選手として出場させてもらうこととなったわけですが、
その時に競技用に会社から与えられた豆がケニアでした。

焙煎を担当したえら~い人から「なかなか難しい豆だから頑張ってね」と言われ、
まだまだ未熟だった私は「????」となりながらも「わかりました」と軽い気持ちで返事をしておりました。


が、いざエスプレッソで淹れてみると難しいという意味を嫌というほど実感させられたわけです。
当時の大会用エスプレッソは中深煎りが主流。
しっかりとした苦みと酸味・甘味のバランスがとれ、華やかな香りが感じられるそんな満足感のあるエスプレッソが良いエスプレッソな時代でした。


なので、与えられたケニアももちろん中深煎り。


ここでケニアというコーヒーがどんなコーヒーなのかご説明します。
ケニア産のコーヒーは当時SL28やSL34という品種が主流で(最近は違う品種も多く栽培されています)
力強いベリー系(ラズベリーやブルーベリーのような甘酸っぱい印象)の酸味とコク、何よりフルーティーかつフローラル、それでいてハーブのような印象も併せ持った複雑でとっても華やかなケニアフレーバーと表現される香りが特徴のコーヒーです。
とにかく味も香りも力強い。
そんな印象のケニア。


さて、そんなケニア。
中深煎りにして、かつエスプレッソで抽出するとどうなるのか。
もともとボリュームのある酸味は少し和らぎますが、それでもまだまだしっかりと力強さがあり、そこにローストで加わったカラメルのような甘苦さ。変わらず力強いフレーバー。


それを濃厚なエスプレッソに抽出する。。。


熟練のバリスタならそれはそれは美味しいエスプレッソが淹れれたと思います。
そう、今の私なら淹れれますとも。
酸味と甘みと苦みが力強いながらもしっかりとバランスがとれ、華やかな香りが合わさることで高級なチョコレートとベリーをふんだんに使ったスイーツを食べた後のような心地よさが長く感じられる、とても満足感のあるコーヒーが。


が、そんなコーヒーを新米ぺーぺーバリスタが淹れるとどうなるか。


もう、酸味と苦味の自己主張合戦です。
さっきは酸っぱかったのに、今度はめちゃ苦い。
そんなスパイラルに迷い込む。


もう、ただのじゃじゃ馬にしか見えない。


結局コントロールできず惨敗でした。
そんな苦い思い出だったケニアコーヒー。


そんなケニアと再会したのは、惨敗したその翌年の国際鑑定士の試験会場ででした。
因縁のケニア。
それを初めてエスプレッソではなくカッピングで飲んだその時の感想は、


素直にめっちゃ美味しかった。


すげーな、ケニア!と思いました。


が、これから鑑定士の試験。これに点数をつけなければいけない。
多くのスペシャルティコーヒーは大体100点満点中80~85点。
日本人の悪い癖でついついおきにいきたくなるのが性で・・・


めいいっぱい気合を入れて88点でつけてみた練習問題。


が、講師がつけた点数は94点でした。


9、9、9、9、9、94点!!!!!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


一瞬にして受講生全員の血の気が引いた瞬間でした。。。



そしていざ試験本番。


出ましたよ、ケニア。


もう「ケニアだよ!」って言っているかのような自己主張強めのケニア。
ここは清水の舞台から飛び降りる気持ちでえ~~~~い!!!!!
と90点オーバーでつけてみました。


これが功を奏したのか、見事一発合格。


冷静になってケニアを改めて飲んでみると、その良さは間違いなかったし、
特徴もわかりやすく、また評価につながる部分も良さがとても分かりやすい。
しっかりとしたフルーツのようなすっきりした印象の酸味に(専門的に言うと明るい酸と表現します)
しっかりとした香り、コク。心地よい余韻。
評価されるすべてを兼ね備えたコーヒー。


それがケニア。


今思えば大会で使ったケニアも難しかったからこそ、評価にはつながりませんでしたが、かけがえのない経験を与えれくれました。
常にたくさんの学びを与えてくれたケニアコーヒー。
かつてはじゃじゃ馬と思っていましたが、今ではたくさんの学びを与えてくれる素晴らしい師だと思います。


そんなケニアコーヒーを川西阪急出店時にご用意いたします。
このケニアは今回限定でのご提供です。


SL種ではないので、かつて店長が経験したじゃじゃ馬っぷりはなく、コントロールしやすいタイプですので、お家で淹れて楽しむのにもおすすめです。
ぜひ、ケニアコーヒーの世界への入り口としてお試しください。
アイアン椅子
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2019.06.28 / Top↑
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